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2016年12月21日

【物 流】国交省「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」発表


国土交通省(以下、国交省)は、近畿圏の高速道路の料金体系について関係自治体から具体的提案を受け、具体方針(案)を通り取りまとめ、平成28(2016)年12月16日に発表した。同方針(案)は今後のネットワーク充実のための財源確保も念頭に円滑な交通処理や確実な債務償還も考慮し、近畿圏の高速道路がより効率的に賢く使われることを目的としている。具体方針(案)は3つの項目があり、内容は以下の通り(概要)である。

1.平成29(2017)年度からの具体的方針
@料金体系の整理・統一とネットワーク整備
【阪神高速の料金水準】
・現行の大都市近郊区間の水準を基本とし、対距離制を導入
・有料道路事業について事業費の確保のため、必要な料金の設定と上限料金等も設定し、利用距離が4.3km以下(1区間利用に限る)であれば下限料金での利用できる措置を行う
・現行の大口・多頻度割引は当面継続し、大阪都心部及び神戸都心部を通行しない交通については拡充する
【NEXCO西日本】
・現行の大都市近郊区間の水準を基本とし、対距離制を導入
・現在均一料金となっている区間については上限料金等を設定
・現行割高料金である第二京阪は大都市近郊区間の料金水準に段階的に引き下げる
・車輌区分は5種区分への統一を行うが移行する為の負担増を考慮し、段階的に実施する
A管理主体の統一も含めた継ぎ目のない料金の実現
・地方道路公社等の管理となっている区間を高速道路会社での一元的管理に移行

2.新たな高速道路料金の実現時期
・平成29(2017)年度の早い時期より実施し、管理主体の統一を伴うものは平成30(2018)年度以降に順次実施予定

3.その他
@戦略的な料金の導入など今後の取組
・平成29(2017)年度以降順次、料金体系の確立に向けたロードマップを明らかにし、道路ネットワークの整備進展に合わせて導入を行う
AETC2.0の普及促進
・料金施策の導入検討と車載器の購入助成の実施を検討

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連