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2016年12月26日

【アジア】双日と国分 ベトナムで4温度帯物流事業に参入

双日と国分グループ本社(以下、国分)は、ベトナムの物流大手 New Land Co.Ltd.(ニュー・ランド社、以下、NL)と共同でNew Land Vietnam Japan Joint Stock Company(ニュー・ランド・ベトナム・ジャパン社、以下、NLVJ)を設立し、ベトナムにおける4温度帯物流事業に参入する。

NLVJは、常温、定温、冷蔵、冷凍の4温度帯に対応する物流センターやトラック等を自社保有することで、食品の保管から店舗への配送まで一貫した温度管理を可能とする近代的なコールドチェーン物流サービスを提供し、10年後に売上高10億円を目指す。同事業を通じて、双日、国分、NLの3社共同で既に事業運営を行っているベトナムにおける大手食品卸事業会社Huong Thuy Manufacture Service Trading Corporation(フン・トゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング社、以下、HT)の機能を強化して差別化を図り、同国での食のバリューチェーンを拡充する。

双日は、ベトナム戦争後、1986年に日本を含む西側諸国の企業として初めてベトナムに駐在員事務所を開設し、同国の様々な分野で豊富なビジネス経験を有している。HTなどの食品流通事業と同国での各産業分野における双日のグループ会社とのシナジーにより、同国での食のバリューチェーン構築を進めている。

国分は、生鮮品から加工食品に亘る食品全般の商流・物流に関する豊富なノウハウを有している。また、昨今、東アジア・東南アジアでのコールドチェーン物流を展開しており、これらの経験を活かしてベトナムでのコールドチェーン物流の構築を目指す。NLは、ベトナムでの長年にわたる倉庫・物流事業の運営で豊富な経験を有しており、業界をリードしてきた。日本企業との取引も長く行ってきた経緯があり、HTの事業運営を通じて双日および国分との間に強固なパートナーシップを築いている。

昨今、ベトナムでは経済成長による消費者の購買力向上に伴い、スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった近代的な小売業態(モダントレード)が発展しつつあり、コールドチェーン物流へのニーズが高まっているが、そのニーズに十分に対応可能なインフラは未だに不足しており、その整備が急がれている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア