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2016年12月07日

【流 通】スマホのカメラで商品情報を表示するシステムの共同実験

セブン&アイ・ホールディングス(以下セブン&アイ)とNTTは、最先端のICT技術を活用することでコンビニエンスストア等での顧客の新たな「便利」の創造にむけた取り組みについて協議を重ねてした。このたび、陳列棚に商品を置いたままスマートフォンのカメラで撮影することで商品情報を表示するシステムの共同実験を開始した。

商品の原材料や食物アレルギー等の商品情報は、顧客の健康や食の安全を守るために重要だが、現在は、商品の表面には記載されていない場合が多く、確認のためには、顧客が商品を手にとって裏面を確認しなければいけない。その際、顧客に細かな文字を読んでいただく不自由さ、店舗の商品管理・衛生管理上の問題などの懸念がある。
また、2020年に向けて、訪日外国人がコンビニ等の小売店舗で食品を購入する際、商品の原材料やアレルギー情報等の商品情報の確認が一層重要になると想定される。しかしながら、これらの情報は日本語で表示されている、母国で表示しようとしても、包装紙の限られたスペースには表示しきれないなどの制約があり、訪日外国人にとって商品情報入手の手段が整っていない。

そこで、両社は、顧客の新たな「便利」の創造に向けた共同実験の第一弾として、店舗においてスマートフォンを利用し商品情報を手軽に提供する実験を開始する。同システムは、NTTのAI技術 corevo(TM)(呼称:コレボ)の一つであるアングルフリー物体検索技術(※)を活用し、おにぎりなどコンビニエンスストアの陳列棚の商品にスマートフォンをかざすだけで、顧客が商品を手にとることなく必要な情報を得られる仕組みを提供する。

具体的には、会社のシンボルである商品ラベル上の7&iロゴをスマートフォンのカメラでかざすことで、撮影した写真に該当する商品名を誤りなく識別し、商品に紐付けられた商品情報(原材料や食物アレルギー情報等)、その他商品の様々な情報を、国内外のお客様、特に外国人のお客様には母国語表記にも対応する形で閲覧できる。

共同実験で、読み取り性能やユーザの利便性、コンテンツの満足度等を評価し、将来の安全・安心を下支えするサービス検討へフィードバックする。また、今後も、セブン&アイとNTTは共同実験を通じた、AI技術 corevo(TM)を含む最先端のICT技術を活用した新しい「便利」の創造につながる取り組みを順次拡大していき。

※ アングルフリー物体検索技術
NTT研究所が開発した、3次元の物体をどのような方向から撮影しても、高精度に立体物を認識・検索し、関連情報を提示する技術

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 流通