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2016年11月30日

【物 流】国土交通省生産性革命本部(第4回)開催


国交省は、平成28(2016)年11月25日に「国土交通省生産性革命本部(第4回)」を開催し、結果を公表した。この中で、従来までは13案件選定されていたプロジェクトに、新規7件と拡充2件のプロジェクトが選定された。

運送業界に関わることでは、新規プロジェクトの中で、「クルマのICT革命〜自動運転×社会実装〜」が挙げられており、自動運転技術の実用化による、安全性の向上、運送効率の向上等に触れている。具体的には、将来ビジョンと実用化に向けた課題として、「トラックの陳列走行」を一例に挙げ、安全に効率良く運ぶための自動運転車が満たすべき技術基準や事故時の賠償などのルールの整備とシステムの実証が必要であるとしている。そのために、自動運転車の国際基準の策定を進めたり、平成29(2017)年からテストコースでの実証、平成30(2018)年から公道における実証などを予定している。
 
また、拡充プロジェクトとして、「物流システムの国際標準化の推進〜オールジャパンで取り組む『物流生産性革命』の推進〜」が挙げられており、日本の物流システムを国際標準化し、新たな市場を確立することで日本の物流サービスの競争優位を創出することができることや、日本の企業等の海外展開の促進が見込まれることについて触れている。現状として、アジア等の新興国では高品質なコールドチェーン等が構築されていない国があるが、日系物流事業者はASEAN諸国等のコールドチェーン分野への進出を進めており、今後クール宅配便サービスを含むコールドチェーンの整備が更に進むことが期待されている。

国交省では、関係省庁や物流事業者等のオールジャパンの体制を整備して、物流に関する制度の改善や新たなサービス導入を働きかけたり、新興国でのパイロット事業を通じ、策定した標準に基づく我が国物流事業者のビジネスモデルの確立に向けた課題等の解決を図るよう取り組んでいる。現在は、クール宅配便サービスの PAS規格化に向けた取組について議論を実施しているところである。

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投稿者:gotsuat 09:35| 行政関連