2016年10月24日
【物 流】国交省 ダブル連結トラック実験の参加者公募
国土交通省(以下、国交省)は、深刻なドライバー不足が進行している事を受け、トラック輸送の省人化を推進し、生産性を向上させるため、当年度より「ダブル連結トラック」の実験を予定していることを明らかにした。「ダブル連結トラック」とは、通常の大型トラックを連結し、1台で2台分の輸送を可能にする輸送形態で、国交省はこの実験に参加する貨物運送事業者の公募を開始した。公募概要は以下の通り。
・公募期間：平成28(2016)年10月19日〜以降随時受け付け
・実験期間：同年11月〜平成29(2017)年度末（予定）
・対象者：一般貨物自動車運送事業の事業者及び特定貨物自動車運送事業の事業者
今後のスケジュールは、同年11月から物流の主要幹線道路線形も良い新東名を中心とするルートで実験を開始し効果を検証する。また実験開始後の事業者からのニーズを踏まえた内容拡充も行う。次年度からは実験をとりまとめ、本格導入に向けた条件等の検討を行う。
また、安全を確保するためにドイツの実験での技術要件をベースとして、日本で義務化が予定されている装置の前倒しを含めて、アンチロックブレーキシステムや衝突被害軽減ブレーキまたは自動車間距離制御装置などを装着することを実験参加の要件としている。
そのほかにも、積荷の要件として危険物貨物や大規模タンクでの大量の液体、動物、貨物を積載した状態で車両の寸法を超える貨物の積載は禁止されている。運転者の要件としても、免許に関しては、大型自動車免許及び牽引免許（5年以上）を保有していることや、業務経験では運輸業において、5年以上の従事経験があること、安全教育においては事前に2時間以上の訓練を受講していること（特にカーブ、バックの講習が必要）が挙げられている。
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投稿者：gotsuat 09:40| 行政関連
