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2016年10月11日

【知 識】東電FPとMHPS 国内外火力発電所の効率化に向けた業務提携について基本合意


東京電力フュエル&パワー(以下「東電FP」)と三菱日立パワーシステムズ(以下「MHPS」)は、国内外火力発電所の効率化に向けた業務提携に関する基本合意書を締結した。これは火力発電分野におけるO&M(※1)ソリューション・サービス事業化を行うもので、電力会社とプラントメーカーがアライアンスして火力発電所の運用支援を行う国内で初めて。

今回の業務提携により、東電FPが持つO&MのノウハウとMHPSが持つ設計・製造・建設のノウハウを融合させ、発電所運営の高度化を目指す。ガスタービンや蒸気タービン、ボイラーをはじめとするすべての火力発電設備を対象に、IoT(※2)やAI(※3)を駆使し高度化した遠隔監視などの最新技術を活用し、稼働率の向上や性能の改善、メンテナンスの最適化などによる燃料費や保守費の削減といったトータルソリューションを提供する。

具体的に両社は、フィリピンのティームエナジー社(TeaM Energy Corporation)が運営するパグビラオ(Pagbilao)発電所を対象とした遠隔監視の試験導入を足がかりに、東南アジアをはじめとする海外や国内の発電事業者を対象として、運転データの分析、運用方法の改善、設備改造のアドバイスなどに取り組む。

今後両社は、この取り組みを国内外のさまざまな発電事業者に開かれたものとし、チーム日本として火力発電所の資産価値向上に取り組むとともに、化石燃料の使用量やCO2排出量の削減に貢献すべく挑戦す。

※1 O&M(Operation and Maintenance)
発電所の運転管理業務、維持管理業務を行う

※2 IoT(Internet of Things)
コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在するさまざまな「モノ(物)」をインターネットに接続したり相互に通信させることにより、自動認識や自動制御、遠隔監視などを行うこと

※3 AI(Artificial Intelligence)
人工知能

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 知識