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2016年10月04日

【環 境】北海道で4社共同で路線バスが宅急便を輸送する「客貨混載」を開始


名士バス、士別軌道、十勝バスとヤマト運輸の4社は、平成28(2016)年9月27日より、過疎化や高齢化が進む中山間地域におけるバス路線網の維持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的として、北海道の路線バス4路線(恩根内線・下川線・朝日線・帯広陸別線)で「客貨混載」を開始した。
近年、全国の中山間地域等で過疎化や高齢化が進む中、路線バスの乗員数も年々減少し、高齢者の移動手段となるバス路線網の維持が課題となっている。また物流業界においても、トラックドライバーの労働力人口減少による物流網の維持が課題となっている。こうした課題を解決するため、、平成28(2016)年7月より北海道運輸局主導のもと、4社による「ひと・もの 協働輸送プロジェクト」を発足した。
今回、上記4路線で路線バスが荷物を輸送する「客貨混載」の実証実験を終え、座席の一部を荷台スペースにした路線バスが運行し、本格的に「客貨混載」を開始する。

この取り組みにより、地域のバス路線網が維持され安定的に路線バスを利用できることで、病院やスーパーなど多様な施設へアクセスでき、生活基盤の維持・向上につながる。ヤマト運輸のセールスドライバーも各地域(美深町・下川町・朝日町・陸別町)に滞在できる時間が増え顧客からの要望に対して柔軟に応えられるようになる。

また路線バスの空きスペースで宅急便を輸送することで、バス路線の生産性が向上しバス路線網の維持につながり、新たな収入源を確保することができる上、トラックの走行距離が1日約60km削減され、CO2排出量の低減にもつながる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流効率化による環境負荷低減【取り組み内容別】