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2016年10月04日

【物 流】JR貨物 「安全報告書2016」公表


日本貨物鉄道(以下、JR貨物)は平成28(2016)年9月28日に「安全報告書2016」を公表した。

平成27(2015)年度末に青函トンネルでの新幹線と在来線の共有走行が実現し、貨物列車が高い安全性である新幹線と路線を共有して走行できるよう安全性の向上に努め、レベルアップを図ってきた。また、事故の再発や未然防止は重要な課題であり、江差線脱線事故を受け、同社は積荷の偏積対策を深度化し、懸案であった輪重測定装置を平成28(2016)年3月に稼働させた。他にも車両側の改善策の研究開始や国土交通省に設置されている「貨物列車走行の安全性向上に関する検討会」に参画し、更なる安全性の向上を図っていくとしている。

安全報告書2016は、安全基本方針から始まり、平成27年度の安全施策として、ソフト対策(@運転士の養成と教育・訓練、A駅、検修、保全社員の教育・訓練、B管理者の教育、C安全を支える人材の確保)とハード対策(@新製機関車・貨車の投入、A新型ATS(自動列車停止装置)の整備、B線路・信号設備などの改善、Cその他)が述べられている。

更に、安全管理体制と事故等の発生状況に触れた上で、安全施策を踏まえ、安全性向上の取組みとして下記8点を示した。
(1)安全改革委員会の設置 (2)ヒヤリ・ハット活動 (3)“置き忘れ”防止の取組 (4)安全発表会の開催 (5)社員と幹部との意見交換 (6)安全通信「セーフティスクラム」 (7)安全関連の設備投資 (8)危険品輸送の安全確保 

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 物流事業者