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2016年10月04日

【流 通】糞便臭を芳香に変えて消臭する衛生車用潤滑油「デオマジックVC1オイル」開発・販売


東邦車輛・シキボウ・山本香料・凸版印刷の4社は、糞便臭を芳香に変えて消臭する新発想の衛生車用潤滑油「デオマジックVC1オイル」を共同開発した。東邦車輛は2016年10月1日より、衛生車(バキュームカー)を所有・運用する全国の環境整備事業者向けに販売を開始した。

体臭や環境臭など、臭いに対する不快感を軽減するため、数々の消臭製品が開発・販売されている。これまで物理的処理や化学的処理、または強い匂いでマスキングする消臭剤においては、一定の成果が出る製品が開発されているが、わずかな臭いでも不快に感じさせてしまう糞便臭は、完全に消臭することが非常に困難とされていた。

この課題に対し、シキボウと山本香料は、香水など何十種類もの香料の成分をブレンドして完成する芳香品の多くに、糞便臭のような一般的に不快と感じる臭いの成分が少量含まれていることに着目し、良い香りの香料からあらかじめ糞便臭成分を除いた香料を調合することで、糞便臭成分が加わったときにはさらに良い香りに変化させる消臭技術「デオマジック」を2011年に共同開発し、畜産業界向けに提供している。

今回、シキボウ・山本香料に加え、デオマジックの販売代理店である凸版印刷の協力のもと、衛生車(バキュームカー)の製造を手がける東邦車輛と共同で、デオマジックの仕組みを応用したバキュームカー向けの新製品「デオマジックVC1オイル」を約2年の期間を経て開発した。

デオマジックVC1オイルは、バキュームカー作業時に使用する真空ポンプ用潤滑油にデオマジックの成分を調合したまったく新しい潤滑油で、従来の潤滑油を本製品に変更するだけで、デオマジックが真空ポンプと配管を通じてバキュームタンク内を循環し、糞便臭を芳香に変化させる。これにより、作業員はもちろんのこと、近隣へ飛散する糞便臭を防止できるため、現場の労働環境や地域環境の改善を実現した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 流通