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2016年09月30日

【流 通】NTTデータ 世界初、プロ野球球団が監修したVR技術による選手のトレーニングシステムを提供


NTTデータは、プロ野球球団が監修したシステムとしては世界初となるVR[バーチャルリアリティー(仮想現実)]技術を用いたプロ野球選手のトレーニングシステムを2017年より提供する。

同システムは、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する楽天野球団が、2017年シーズンより、ファーストユーザーとして本格利用する。現在、世界中では多くの企業がVR関連ビジネスに注力しており、日本でも市場が急激に拡大している。スポーツの活用事例はまだわずかという現状の中、今回提供を開始する独自のVRシステムは、VR技術を用いて、打者が投手の投げるボールを仮想体験することで、試合でのパフォーマンス向上を目指す。ヘッドマウントディスプレイを装着すると、あたかも自身が実際のバッターボックスにいるかのような状態となり、投手の投球を体験することができる。
今後、NTTデータは、同システムを商用サービスとして海外市場に向けて展開していく。

近年、スポーツ業界においては、ICT技術の進展により、スポーツ競技中の映像やスコアデータだけでなく、競技中の選手の動きやボールの移動軌跡など、より精緻かつ、より大量のセンサーデータを取得することが可能となり、これらデータを選手強化へ活用する取り組みが盛んとなっている。特にプロ野球では、成績データや映像データの活用など旧来からデータ活用が盛んな業界であり、近年ではトラッキングデータの活用など、新たなテクノロジーを用いたデータ分析等も生まれ始めている。

しかし、これまでの取り組みにおいては、大量のセンサーデータを直感的にフィードバックすることが困難な側面があり、その結果、多くの場合、利用される情報は、ダッシュの速度や回数、ボール保持時間などのフィードバックが容易で比較的単純な統計情報に限られていた。
そこで、選手がセンターデータを直感的に把握し、試合でのさらなるパフォーマンスの向上を図ることを目指し、個々の選手目線のコンテンツを簡易に作成する、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した「スポーツ一人称視点合成技術」により、膨大なセンサーデータから得られた情報を臨場感高く体験可能にするトレーニングシステムを開発した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通