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2016年09月08日

【物 流】「ダブル連結トラック実験に係る特殊車両通行許可基準の特例」に関するパブリックコメント募集


国土交通省(以下、国交省)は、生産性向上を図るため1台で通常の大型トラック2台分の輸送が可能な「ダブル連結トラック」の実験を平成28(2016)年度より新東名を中心とするフィールドで実施予定であることを平成28(2016)年8月31日に公表した。この背景には、国内輸送の約9割をトラック輸送が支えているものの、深刻なドライバー不足が進行していることが挙げられ、
これに対応するために国交省は、同実験において将来の自動運転や隊列走行も見据えた省人化の効果と安全性等を検証の上、平成30(2018)年度以降の本格導入を目指すとしている。

今回の実験に際して国交省は、特殊車両通行許可の基準について、安全性を十分に確保しつつ車両長を25mまで緩和(現行21m)する特例を設ける必要があるため、「ダブル連結トラック実験に係る特殊車両通行許可基準の特例」について意見を公募するとした。

通行許可の特例概要として、道路構造の保全又は交通の危険防止のため、一定の要件を満たす場合に加え、道路管理者等で構成する実験協議会による調査に協力し、実験が確実・安全に実施されると判断される場合にフルトレーラー連結車の長さの規制緩和を行うものとしている。一定の要件の一例として、大型自動車免許及び牽引免許を5年以上保持している等が挙げられている。

今後の予定として、平成28年度10月には特車通行許可基準の特例通達の発出と実験参加者の公募を行い、同年11月から実験を開始する予定である。また、実験に伴い安全確保のためドイツの実験技術要件をベースとして、日本で義務化が予定されている装置の前倒しを含めて、アンチロックブレーキシステム等、その他15の装置装着を実験参加の要件としている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連