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2016年09月05日

【知 識】エス・エム・エス、みずほ情報総研、みずほ銀行 健康改善支援サービス創出への取組


エス・エム・エス、みずほ情報総研、みずほ銀行の3社による「管理栄養士伴走による健康改善コンソーシアム」(※1)は、2016年6月に、経済産業省の委託事業(※2)の採択候補先に選定された。
これを踏まえ、同コンソーシアムは、みずほ健康保険組合の被保険者の健康改善を目的としたサービスを提供する実証事業、「ウェアラブル機器等を活用した管理栄養士伴走による健康改善プロジェクト」(※3)を開始した。

「ウェアラブル機器等を活用した管理栄養士伴走による健康改善プロジェクト」は、「日本再興戦略 2016」の主要施策「600兆円に向けた『官民戦略プロジェクト 10』」に掲げられた「世界最先端の健康立国へ」の一環として行われる。

健康・予防サービス産業の拡大は、経済的な効果にとどまらず、医療・介護費用の適正化をもたらすことが期待できる。すでに活用が進んできているレセプト・健診データに加えて、ウェアラブル機器等から得られる日々の健康情報(歩数、血圧、体重等)を有効に活用する「個別化健康サービス」のビジネスモデルの確立は、健康・予防サービスの成長産業化に向けた重要な課題の1つとされている。こうした社会的要請に基づき、同プロジェクトでは、企業従業員の行動変容を促進し、生活習慣病を予防する「個別化健康サービス」のビジネスモデルの実現を目指し、参加者の健康づくりの継続や健康状態の改善等の効果等の検証を行う。

具体的には、血糖値や勤務地等の要件を満たしたみずほ健康保険組合の被保険者に参加を呼びかけ、HbA1cの値が5.6%以上6.5%未満(※4)の条件を満たし、参加同意が得られた約80名に対し、エス・エム・エスが実施する「管理栄養士伴走型の健康改善サービス」を無償で提供する。
同サービスでは、参加者本人がウェアラブル機器とスマートフォン等を用いて日々の運動量や食事を管理するとともに、専門医の監修のもと、専属の管理栄養士が、スマートフォンアプリを通じて参加者ごとのライフスタイルに合わせて食事・運動の両面でサポートを行います。2016年8月から翌年1月までサービスを提供し、参加者の健康づくりの取組状況やHbA1cの改善状況等を検証する。

※1 管理栄養士伴走による健康改善コンソーシアム
エス・エム・エスは新しい生活習慣病予防サービスの開発、<みずほ>はヘルスケア産業におけるインキュベーションを目的として、同コンソーシアムを結成

※2 経済産業省の委託事業
平成27年度補正予算「IoT推進のための新産業モデル創出基盤整備事業(企業保険者等が有する個人の健康・医療情報を活用した行動変容促進事業)」

※3 期間は2016年7月から2017年2月末まで

※4 HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)
血液中の総ヘモグロビン量に占める糖化ヘモグロビンの割合を示す。過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を反映するとされ、糖尿病の診断に使われる。日本糖尿病学会によれば、HbA1c5.6%〜6.5%未満は保健指導が必要なレベルとされている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識