<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2016年08月26日

【環 境】三井化学 LNG冷熱を利用した省エネプロジェクトがIPEEC第1回国際トップテンに選出


三井化学は、平成28(2016)年8月22日、同社とその100%子会社の大阪石油化学(OPC)及び大阪ガスが共同で導入した「エチレンプラントとLNG冷熱の融合による大規模省エネプロセス」が、IPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)の第1回国際トップテン事業「省エネ優秀事例(Best Practice: BP)」(※)に選出されたと発表した。
この省エネプロセスは、エチレンプラントにおいて世界で初めて大規模にLNG冷熱を利用した省エネルギープロセスとして2010年10月から運用を開始している。

三井化学大阪工場内にあるOPCのエチレンプラントでは、ナフサ(粗製ガソリン)等を高温で熱分解した後、分解ガスを冷却することによりエチレン、プロピレンなどの基礎原料を分離精製している。三井化学大阪工場に隣接する大阪ガス泉北製造所より、-160℃のLNGをOPCエチレンプラントに受け入れ、LNGが保有する冷熱を効率的に回収利用することにより、大幅なCO2削減を実現した。

三社は今後も、生産活動にともなう環境負荷を低減し、GHG(温室効果ガス)の削減に取り組んでいくとともに、省エネ技術の向上と拡大推進に貢献していくとしている。

※ IPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)
急増するエネルギー需要やそれに伴う地球温暖化問題を背景に、省エネ促進の情報交換や政策の共有に向け、IEA(国際エネルギー機関)に加盟していない主要エネルギー消費国を省エネルギーの国際的な枠組みに組み込むことを目的に2009年に発足した。IPEEC加盟国は、豪、欧州連合、伊、南ア、ブラジル、仏、日本、韓国、カナダ、独、メキシコ、英、中国、印、露、米。

省エネトップテン事業は、IPEEC主催による、各国の優れた省エネ事例や技術を選出・表彰する事業で、2016年6月27日に開催されたIPEEC政策会議(北京)にて、省エネ優秀事例(Best Practice: BP)と省エネ優良技術(Best Available Technologies: BAT)の選考結果(第1回トップテン事業)を公表、さらに同年6月30日のG20エネルギー大臣会議(北京)にてリーディングプログラムの一つとして取り組まれた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】