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2016年08月08日

【物 流】鉄道貨物輸送 リノベーションコンテナ『氷感SO庫』と『SORAコン』を開発


日本貨物鉄道(以下、JR貨物)の100%出資会社 ジェイアール貨物・南関東ロジスティクスと日本事業者団体連合会が「リノベーションコンテナ」を共同製作会社の協力のもとに開発・製作を行い、平成28(2016)年8月3日に『氷感SO庫(ひょうかんそうこ)』と『SORAコン(そらこん)』の2種を同年9月下旬に試作完成予定であることを公表した。
リノベーションコンテナとは、JR貨物が所有する汎用コンテナ(19G又は19F)を改良し、従来のコンテナの機能性や付加価値をより高めたコンテナである。

『氷感SO庫』とは、冷却システムに氷感システムを付加した汎用コンテナで、食材等を凍らせることなく長期にわたって鮮度を保つことが出来る。これまでの保冷・冷凍・冷蔵コンテナとは異なり、食材を変質させずに保管できるため、鉄道輸送では運搬が厳しかった食材も輸送できる。長期保存できる食材の保存日数例として、じゃがいもで6カ月間、牛肉で20〜30日間が挙げられている。また、保管時は外部電源により充電・可動し、輸送時は蓄電池により定温管理なため、一つのコンテナで保管と輸送を両立させることが出来る。

次に『SORAコン』とは、特殊塗装を施した汎用コンテナに太陽光ソーラーパネルを設置し、コンテナ内のファンを作動させ、庫内の24時間換気を実現する。特殊遮熱塗料と換気扇でコンテナ内の空気を強制的に循環させることにより、庫内の湿度と温度が安定し、輸送時も保管時も常温で積載物の品質を保つことが可能となっている。

これら2種のコンテナは年度末からの量産を目指し、現在は温度管理試験及び安全性試験を実施している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者