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2016年08月05日

【環 境】NEDO タイでサトウキビの搾りかすを使用した有用物質製造システム実証事業を開始


NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、NIA(タイ王国科学技術省国家イノベーション庁)と共同でサトウキビの搾りかすを使用した有用物質の製造システム実証事業を行う基本協定を結んだ。

食用にできない農業廃棄物であるサトウキビ搾汁後の搾りかすはバガスと呼ばれ、発電用に燃やされることもあるものの、大部分はそのまま集積されている。同システムの実証ではバガスを利用し、バイオエタノールやセルロース糖・オリゴ糖などの有用物質を日本の優れた高分子膜技術を利用することで効率よく製造する。

高分子膜技術をタイ王国のバイオマス分野に用いるのは初めての試みで、これにより、多量のエネルギーを必要としていた従来の蒸発濃縮法による糖液の抽出技術に比べ50%以上の省エネルギー化が可能となる。

NEDOは同事業を通じて、食糧用途と燃料用途の競合のない余剰バガスの有効活用ができることを実証し、エネルギー源の多様化と未利用資源の有効活用への貢献を目指し、タイだけでなくサトウキビの栽培を行っているASEAN諸国への普及を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 廃棄物処理、3R活動 【取り組み内容別】