2016年08月03日
【物 流】第6回 日中韓物流大臣会合開催
国土交通省は、北東アジアにおけるシームレス物流等の実現に向けて、物流分野における協力･連携の推進を目的とする「第6回 日中韓物流大臣会合」が、平成28(2016)年7月28日開催された。
日中韓物流大臣会合は、日中韓の3国の経済依存関係が緊密化し3国間の物流が重要な役割を担うようになる中で、3国間の円滑な物流等の実現に向けて課題を解決し、協力を推進するための枠組みとして平成18(2006)年に設立された。同会合はこれまでに5回開催され、北東アジアにおける下記3分野の行動計画を策定し、進捗状況･今後の協力の方向性について協議してきた。
① シームレス物流システムの実現
② 環境に優しい物流システムの構築
③ 安全かつ効率的な物流の両立
今回の会合は、平成28(2016)年7月28日に中国の浙江省杭州市にあるインターコンチネンタル杭州で開催され、これまでの共同声明や行動計画に基づく取組による成果や、今後の協力の方向性について各国代表者による意見交換を行い「協同声明」として採択した。今回の主な合意事項は、大きく分けて3点になる。
① シャーシ相互通行の拡大に向けた取組
【日韓】 パイロット事業の拡大（航路･貨物種類等）の可能性について探究
【日中】 パイロットプロジェクトの実現に向けた相互協力
② NEAL-NETの対象港湾の拡大
･日中韓3カ国における対象港湾の拡大
(中国：大連・嘉興、日本：新潟･四日市、韓国：蔚山･平沢）
･EU、ASEAN諸国等への対象港湾の拡大
･海上から新たな輸送モード（鉄道･道路等）へ提供情報の拡大に向けた検討
③ 標準化された物流機材の普及促進。
･パレットの品質（強度）等の国家規格化
･ASEAN諸国等への普及促進
･各国間でのリターナブルパレットの普及促進に係る共同研究の実施
また、新規で新たに「次の10年に向けた各行動計画の評価･見直し」「農水産物のコールドチェーンに係る協力」「海陸複合一貫輸送に関する協力」の取組が決定した。
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投稿者：gotsuat 09:45| 行政関連
