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2016年07月08日

【環 境】三菱重工業 大型トラック用全電動式陸上輸送用冷凍ユニットを開発


三菱重工業は、平成28(2016)年7月5日、ハイブリッドトラック等の架装機器への電力供給機能を持つ大型トラックに対応した全電動式冷凍ユニット(陸レフ)の新モデル「TEJ100AM」を開発、菱重コールドチェーンを通じて販売を開始したと発表した。

「TEJ100AM」は、クラス最大級の冷凍能力を有し、電源側からの消費電力制限要求に応じて運転電力を制御するデマンド機能の搭載により、幅広い給電機能付トラックとの組み合わせが可能となる。コンプレッサには3Dスクロール密閉インバータコンプレッサを採用し、1台のコンプレッサと2台のエバポレータ(吸熱用熱交換器)を接続する1COMP 2WAYマルチ回路により、運転条件を選ばず常に最大限の性能を発揮できる。また、冷媒には業界に先駆けて地球温暖化係数が低いR410Aを採用している。

電動式の場合、トラックのメインエンジンで駆動する直結タイプのようにエンジン回転数に冷凍能力が左右されることがなく、設定温度まで急速に温度を下げなければならないプルダウン時でも、庫内温度維持時にも、その状況に応じて最適な冷凍能力を引き出せる。

同モデルには、独自インバータ制御機能や、冷媒流量を細かく制御できる電子膨張弁、ガスインジェクション付コンプレッサにより冷凍能力と運転効率を向上させるエコノマイザサイクルなどを採用し、安定的温度管理と省エネ性能を追求した。

同社は今後も、冷凍トラックの省エネ・環境性能向上につながる陸レフの開発・投入に力を注ぎ、低炭素社会づくりに貢献していくとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】