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2016年07月04日

【物 流】国交省 今後の自動車の安全対策の方向について報告書をとりまとめ


国土交通省(以下、国交省)は、交通事故のない社会を目指し、今後の車両の安全対策の方向を審議するため、交通政策審議会陸上交通分科会自動車部会技術安全ワーキンググループを開催し、報告書をとりまとめ、平成28(2016)年6月24日に公表した。

これまでの車両の安全対策は、「衝突時の被害軽減対策」、「車両の構造装置に起因する事故の防止」が中心であった。これらに加え、先進技術の活用により、「衝突を未然に防止する」対策等を拡充した。

新たな視点として、交通事故の原因は「人」に起因するものが9割以上であることから、先進安全技術の活用により「人」に起因する事故を未然に防止する策を掲げ、4つの柱からなる車両の安全対策を提示した。

@子供・高齢者の事故対応
チャイルドシートの機能向上やオートライトの義務化、踏み間違い防止装置の普及促進等

A歩行者・自転車乗員の安全対策
対歩行者自動ブレーキの開発・普及の促進、灯火器技術の高度化等

B大型車がからむ重大事故対策
ドライバー異常時対応システムの実用化・高度化、貸切バスのドライブレコーダー義務化等
C自動走行など新技術への対応
高速道路上の自動走行技術に関する国際基準の整備等

4つの項目それぞれに車両の安全対策の方向性と基本的な考え方が記載されている。その中からBの大型車がからむ重大事故対策の具体的な対策例は下記となる。

1.先進安全技術の積極的搭載
トラック・バスの先進安全技術に対する購入補助や税制特例の継続と拡充等

2.健康起因の事故への対応
ドライバー異常時対応システムの早期実用化と高度化、実用化後の普及促進等

3.運行管理者・運転者教育等の高度化 
自動変速装置(AT/AMT)の開発促進、次世代運行記録計等に対する購入補助等

さらに、他の交通安全対策の連携として、「道路交通環境の整備」、「交通安全思想の普及徹底」、「安全運転の確保」、「救急・救助活動」と4つの事項との連携を行うとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連