<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2016年06月23日

【環 境】川崎重工業 新開発のLNG運搬船「LNG FUKUROKUJU」を引き渡し


川崎重工業は、平成28(2016)年6月17日、関西電力および商船三井向け164,700立法メートル型LNG運搬船「LNG FUKUROKUJU」を引き渡した。
「LNG FUKUROKUJU」は、平成28(2016)年に運用開始が予定されている新パナマ運河を通峡できる船型として、川崎重工業が新たに開発した164,700立法メートル型LNG運搬船の第1番船である。

「LNG FUKUROKUJU」は、世界の主要なLNGターミナルへ入港できる従来船の船体寸法を維持しつつ、カーゴタンクを大型化し、LNG積載量を増加させることで、LNG輸送コストの削減と船主の多様なLNGトレードに柔軟に対応する。

また、船体構造を改良して重量を軽量化するとともに、水線下の船体形状の最適化を図ることで、推進性能を最大限に高めた。さらに、主機関に当社が開発した再熱式蒸気タービン推進プラント「川崎アドバンストリヒートタービンプラント(川崎URAプラント ※)」を搭載することで、従来の147,000立法メートル型LNG運搬船に比べ、輸送効率において25%以上の大幅な改善を実現した。

※ 川崎アドバンストリヒートタービンプラント(川崎URAプラント)
高圧タービンを回転させた蒸気を一旦ボイラに戻し、再加熱後に中圧タービンへ送り返すという再熱サイクルを採用し、熱効率を大幅に高めた蒸気タービンプラントである。平成23(2011)年9月に川崎アドバンストリヒートタービンプラントの初号機を搭載したLNG運搬船が就航した。同船では、初号機での海上試運転、実航海で得られたデータに基づき、さらに改良を加えた蒸気タービンプラントを搭載している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境配慮型輸送用機器【取り組み内容別】