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2016年05月20日

【物 流】「内航海運における輸送動向調査 平成28(2016)年2月分」

日本内航海運組合総連合会は、平成28(2016)年2月分の輸送動向調査結果を発表した。
この調査は、内航海運の貨物船・油送船の元請オペレータ60社における輸送量(内航海運輸送量80%以上を占める)について、毎月末に行っているものである。
なお、前年対比値(%)は、閏年の日数を勘案して補正処理(28/29を乗算)をしている。

これによると、貨物船の輸送量合計は17,410千トンで、前年同月18,007千トン(対前年同月比93%)を下回った。
主要品目別でみると、燃料は1,215千トンで前年同月1,107千トン(同比106%)を上回った。今年は前年よりも、気象条件が良く輸送障害が少なかったことに加え、火力発電所の陸側設備の清掃が前年よりも短期で終えたことが影響している。
しかしながら、その他品目においては減少傾向となり、鋼鉄3,234千トン(同比92%)、原料4,547千トン(同比93%)、紙・パルプ206千トン(同比91%)、雑貨1,873千トン(同比99%)、自動車3,902千トン(同比88%)、セメント2,433千トン(同比94%)となった。

油送船において、輸送量合計は11,244千KL・千トンで前年同月11,041千KL・千トン(同比98%)を下回った。
主要品目別でみると、黒油は暖冬の影響による電力需要の減少や他エネルギーへのシフトにより3,254千KL・千トン(同比98%)となった。
その他の品目においては、白油(ガソリン・灯油・軽油)6,164千KL・千トン(同比97%)、ケミカル629千KL・千トン(同比93%)と減少したが、高圧液化618千KL・千トン(同比105%)、高温液体115千KL・千トン(同比100%)、耐腐食464千KL・千トン(同比113%)と前年度を上回った。これらは、アスファルト、苛性ソーダ等の好調な輸送がけん引する結果となった。

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投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者