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2016年04月15日

【流 通】帝人、帝京平成大学など スーパー大麦の整腸作用を確認


帝人は、豪州の食品ベンチャーであるThe Healthy Grain Pty Limited.(以下「HG社」)、と帝京平成大学健康メディカル学部の松井 輝明教授と共同で進めてきたスーパー大麦「バーリー・マックス」の臨床試験の結果として、排便量および排便回数の増加から整腸作用があることを確認した。

スーパー大麦「バーリー・マックス」は、豪州の研究機関であるオーストラリア連邦科学産業研究機構(以下「CSIRO」)が開発した非遺伝子組み換え大麦で、一般の大麦に比べて2倍の水溶性食物繊維、4倍のレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を含む機能性大麦として広く知られている。帝人は、CSIROが2009年に立ち上げたHG社と2014年2月に独占共同開発契約を締結し、日本の機能性食品の臨床応用分野において第一人者である松井教授と共同で開発を進めてきた。

その中で今回の臨床試験は、スーパー大麦「バーリー・マックス」を12g/日以上、4週間にわたって摂取し、排便回数と排便量を主要評価項目、糞便中における酪酸など有用短鎖脂肪酸の量および腸内フローラの分布を副次評価項目として、松井教授の指導の下で行われた。その結果、「バーリー・マックス」を2週間以上摂取することで有意に排便回数と排便量が増加し、整腸作用のあることが確認された。また、糞便のpHは2週間以上の摂取で低下した。さらに、便中の短鎖脂肪酸の分析では、4週目に酪酸の増加傾向が認められ、腸内フローラ解析では、バクテロイデスという酪酸の増加に関係すると言われる細菌が4週目に有意に増加し、有用短鎖脂肪酸を産生する発酵基質として最も好ましいとされるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が「大腸の奥」(下行結腸以降の部位)において関与していることが示唆された。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通