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2016年04月04日

【物 流】国交省 世界に先駆けて「ドライバー異常時対応システム」ガイドライン策定


国土交通省は平成28(2016)年3月29日、ドライバーが急病などにより運転の継続が困難になった場合に自動車を停止させる「ドライバー異常時対応システム」のガイドラインを策定した。これは世界初の試みであり、今後はこのシステムを搭載した車輌の早期導入が望まれる。

背景として、ドライバーの健康状態で運転継続が困難な状況に陥り、事故につながるケースが発生していた。これを受けて、国土交通省自動車局では平成23(2011)年度より産業界・学校・官公庁の三者が連携した「ドライバー異常時対応システム」の技術的な要件を検討してきた。

対象は二輪車を除くすべての自動車である。異常を検知する方法としては(1)システムによる「異常自動検知型」、(2)「ドライバー押しボタン型」、(3)「同乗者押しボタン型」の3タイプである。(1)は、システムがドライバーの姿勢、視線、ハンドル操作などから異常を検知する。(1)は誤作動が、(3)は悪戯等が懸念されるが、減速開始前に一定時間警報を鳴らし、その間に運転者が作動を解除することで防ぐことができる。

自動制御の方式としては(1)「単純停止方式」徐々に減速して停止する方式、(2)「車線内停止方式」車線を維持しながら徐々に減速し車線内で停止する方式、(3)「路肩停止方式」車線を維持しながら徐々に減速し、可能な場合路肩に寄せて停止する方式の3タイプで、(3)については本ガイドラインの対象外のため検討を継続している。
同乗者には音や表示で減速や停止を知らせる。他の車輌や歩行者に対しては、自車の異常を警報音で、また後続車にはハザードランプ点滅で減速を知らせる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 行政関連