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2016年03月03日

【環 境】カネカ 壁面設置型の低反射環境配慮型太陽光発電システムを開発 実証試験開始


カネカは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、太陽電池モジュールの表面の凹凸構造によって光散乱させ反射を低減させるとともに、太陽電池モジュールの内部に光を閉じ込める技術を用いて実発電量の向上が期待できる低反射モジュールを開発した。また、新しい防眩(ぼうげん)技術により多彩な色をつけることを可能とし、意匠性を高めた。今回、低反射環境配慮型太陽光発電システムを横浜市戸塚区の大成建設技術センター内に設置し、実証試験を開始した。

近年、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル ※)実現に向けた取り組みが進められているが、ZEBの推進には、設置面積の限られた建物の屋上だけでなく、壁面にも太陽光発電システムを導入し、エネルギー自給率を高めることが重要とされている。しかし、建物壁面に設置すると太陽電池モジュールからの周囲への太陽光反射による光害などが発生しており、導入の支障の要因となっている。

今回実施する実証試験では、同モジュールにおける発電量を確認するとともに、年間日射のほとんどが斜入射となる建物壁面設置の太陽光発電システムにおいて、年間発電量の向上を実証する計画である。光害対策などの設置環境に配慮し、景観に調和した意匠性の高い壁面設置型の太陽光発電システムの実用化を目指し、ZEB実現に向けた取り組みを進めていく。

※ ZEB (Net Zero Energy Building) ネット・ゼロ・エネルギー・ビル  
建築構造や設備の省エネルギー、再生可能エネルギー・未利用エネルギーの活用、地域内でのエネルギーの面的(相互)利用などの対策をうまく組み合わせることにより、エネルギーを自給自足し、化石燃料などから得られるエネルギー消費量がゼロ、あるいは、概ねゼロ、となる建築物のこと

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】