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2016年03月01日

【物 流】釧路港 穀物では初めて特定貨物輸入拠点港湾に指定


国土交通省 (以下、国交省)は平成28(2016)年2月25日に、全国で初めてとなる穀物の特定貨物輸入拠点港湾を釧路港に指定した。

国内で消費するとうもろこしは、ほぼ100%を海外からの輸入に依存しており、安定的で安価な輸入量の確保が重要とされている。釧路港は国内でも代表的な酪農地帯を背後に抱えており、北海道・東北地方等の穀物の輸入拠点として重要な役割となっていることから、特定貨物輸入拠点港湾として指定された。

特定貨物輸入拠点港湾は、ばら積み貨物の海上輸送の共同化を進めて行くと共に輸入拠点としての機能を高めるべき港湾として国交省に指定される。穀物では釧路港が全国で初めての指定で、定貨物輸入拠点港湾としては、平成25(2013)年12月に石炭で指定されている小名浜港に続いて2港目となった。

特定貨物輸入拠点港湾の指定によるメリットは@荷さばき施設等の取得に係る固定資産税等の特例、A港湾区域内の工事等の許可等の特例、B荷さばき等の共同化を促進するための施設の整備・管理に関する協定に係る特例(承継効)、の3点が挙げられる。

現在、各港で個別にハンディサイズ船(3〜4万トン級)等で非効率な輸送をしているところを、将来的には釧路港にて満載のパナマックス船(約7万トン級)が入港可能になることで、各港との連携により2港寄り、ばら積み貨物の相積み等の共同輸送が可能となる。これにより効率的な輸送網が構築され、海上輸送コストが約4割削減されるとしている。

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投稿者:gotsuat 09:50| 国際物流