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2016年02月23日

【流 通】フィート スマホ向けのサーバーレス型旅行会話用音声翻訳アプリ“どこでも翻訳”提供


フィートは、情報通信研究機構(NICT)から技術移転を受け、スマートフォンで動作するサーバーレス型の旅行会話用音声翻訳アプリケーション“どこでも翻訳”の提供を開始した。

“どこでも翻訳”は、NICTが研究開発に取り組んでいる高精度な多言語音声翻訳技術をベースに、音声翻訳機能を構成する音声認識、機械翻訳、及び、音声合成の全ての機能が、サーバーシステムを必要とせずに、スマートフォンのみで動作するサーバーレス型(スタンドアローン型)の音声翻訳アプリケーションで、インターネットに接続できない環境でも、多言語の音声翻訳機能を利用することができる。

フィートは、“どこでも翻訳”アプリの提供とあわせて、同アプリで使用されているサーバーレス型音声翻訳エンジンをSDKとして展開し、多言語音声翻訳技術と、同技術と親和性の高い電子辞書や観光案内をはじめとする様々なコンテンツとの融合を目指す。

訪日外国人旅行者の増加に伴うインバウンド市場の活況を受けて、様々な分野において多言語対応の必要性が高まっている。フィートは、2011年12月から成田国際空港がサービスを提供している多言語音声翻訳アプリ「NariTra」の開発と運用をはじめ、音声翻訳技術の社会実装に携わってきた“どこでも翻訳”は、多言語音声翻訳技術の利便性を更に向上させることを目指して提供する。

従来の多言語音声翻訳技術は、所望の性能を得るために、大規模なコンピューターリソースを必要としていた。そのため、多言語音声翻訳を実現するには、インターネットを介して音声をサーバーに送信してサーバーシステムで音声翻訳処理を実行する、クライアント−サーバー型のシステム構成とすることが一般的だった。一方、様々な理由でインターネットを介さないアプリケーションへの要望も多数存在する。“どこでも翻訳”は、多言語音声翻訳機能を構成する音声認識、機械翻訳、及び、音声合成の全ての機能をスマートフォンの内部で動作させることにより、インターネットを介さずに、異なる言語によるコミュニケーションを支援する。また、“どこでも翻訳”は、インバウンドのみならず、アウトバウンド、すなわち、日本人が海外を旅行する際にも用いることができる。

フィートは、“どこでも翻訳”アプリの提供とあわせて、同アプリで使用されているサーバーレス型(スタンドアローン型)音声翻訳エンジンを、法人向けにSDK(*)として提供することを予定している。アプリの開発やコンテンツ提供を行っている事業者へのSDKの提供を通じて、フィートは、多言語音声翻訳技術と、同技術と親和性の高い電子辞書や観光案内をはじめとする様々なコンテンツとの融合を目指す。


* SDK:Software Development Kit(ソフトウェア開発キット)
アプリ開発者がSDKを利用することにより、電子辞書や観光案内などの独自アプリに、サーバーレス型音声翻訳機能を組み込むことができる

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通