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2016年02月18日

【知 識】大教大、東芝、増進堂・受験研究社 英語教育及びクラウド活用の産学共同実証事業


大阪教育大学、東芝、増進堂・受験研究社(以下 受験研究社)は、大阪教育大学附属池田小学校(附属池田小学校)で、ICTを活用した英語教育及びクラウド活用に関する産学共同実証事業を開始し、2017年3月まで実施する。

この事業では、平成32年度(西暦2020年度)より小学校課程での教科化が予定されている英語教育に向けて、「楽しさひろがる英語学習」として、受験研究社の紙ベースの英語教材を大阪教育大学教育学部 吉田晴世教授の監修のもと、デジタル化し、児童一人ひとりに貸与されるタブレットでの学習効果を検証する。教材のデジタル化にあたっては、英語を耳で聞きながら絵や文字と結び付け視覚化したり、自らの発音を録音し振り返り学習を行うことにより自らの成長を実感するなど、児童が楽しく学べる環境を整えることを目指す。

また、「学びつながるクラウド環境」として、クラウド型教育支援システムを導入することにより、学校と家庭をつなぐシームレスな学習環境を実現する。学校や家庭での学習履歴をクラウド上に保存することが可能で、一人ひとりの理解度に応じた個別適応型デジタル教材の開発に受験研究社を中心として産学共同で取り組む。

附属池田小学校は、大阪教育大学英語教育講座と連携して、英語専科教員とAET(※1)による英語授業を行っており、今回、導入するタブレットを活用した、フォニックス(※2)などの新たな学習法を導入します。また、大学や企業と協力してモジュール学習(※3)や持ち帰り学習に対応した教材の開発を行う。

同事業では今後、東芝の持つ音声技術(音声認識・音声合成)や文字認識技術を活用することで児童がタブレットを使って英語の聞き取りや文字表記を学習できるようにするなど、新たな学びと指導の研究に取り組む。


※1 AET(Assistant English Teacher)
英語指導助手。日本人の英語教師とチームで授業を行う外国人講師

※2 フォニックス(phonics)
初等英語教育において、綴り文字と発音の関係を学ばせる指導法。英語の「音」を「文字」に結びつけるためのルールを学ぶ

※3 モジュール学習
モジュールは時間等の「単位」を意味し、モジュール学習とは10分、15分などの時間を単位として取り組む学習形態。現在多くの小学校において、例えば始業前の毎日15分を充てた「朝読書」や「算数ドリル」などが行われている

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投稿者:gotsuat 09:40| 知識