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2016年01月27日

【知 識】香川大学と富士通 特別支援教育でのICT利活用の共同研究実施


香川大学と富士通は、香川県教育委員会の協力を得て、香川県内の一部の特別支援学校(※1)4校(以下、協力校)において、文部科学省が推進する、障害の有無にかかわらず、ともに学べる仕組みであるインクルーシブ教育システム(※2)の構築に向け、特別支援教育におけるICT利活用の共同研究「ともに学ぶプロジェクト」を2015年1月7日から同3月31日まで実施する。

このプロジェクトでは、香川大学と富士通が、協力校の教員、児童生徒の保護者と共に2015年1月より検討してきたICTを児童生徒の感情表現やコミュニケーションに活用する授業案・支援案に基づき、富士通がこれまで教育分野ビジネスで培ったノウハウと実績を活かしてICT環境を提供し、協力校4校の特別な支援が必要な児童生徒の教科学習や生活単元学習(※3)、自立活動(※4)などで活用する。香川大学は、このICT利活用にあたっての教員へのアドバイス、ならびに効果検証を行う。

香川大学と富士通は、同プロジェクトを通じ、インクルーシブ教育システム向けのICT利活用モデルを開発することを目指す。また、富士通は、検証結果を初等中等教育分野向けソリューション強化にも活用する。


※1 特別支援学校
視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱の障害種別を対象とし、比較的障害の程度が重い子どものための学校。小学校・中学校・高等学校に対応して、小学部・中学部・高等部が設けられている(出展:香川県教育委員会公式ホームページ)

※2 インクルーシブ教育システム
人間の多様性の尊重などを強化し、障害者が精神的及び身体的な能力などを可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みを指す(出展:国立特別支援教育総合研究所)

※3 生活単元学習
児童生徒が生活上の課題処理や問題解決のための一連の目的活動を、組織的に経験することによって、自立的な生活に必要な事柄を実際的・総合的に学習する指導の形態を指す。この指導では、各教科の内容をはじめ、道徳、特別活動及び自立活動の内容が含まれており、児童生徒の学習活動が、生活的な目標や課題に沿って組織される

※4 自立活動
障害に基づく困難を主体的に改善・克服するために必要な知識技能等を養い、もって心身の調和的発達の基盤を培う指導を指す。具体的には言語障害者に対する発音・発語指導などを指す(引用:文部科学省告示第五十四号)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 知識