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2016年01月25日

【知 識】とっとり市民電力と伊藤忠エネクス 電力事業において業務提携


とっとり市民電力と伊藤忠エネクスは、電力事業において業務提携する。とっとり市民電力は、鳥取ガスと鳥取市が設立した地域の新電力会社で、鳥取ガスが主体となり運営を行う。鳥取市では、2013、2014年度に地域経済の好循環を促進する総務省の「分散型エネルギーインフラプロジェクト」に産官学金連携して取り組み、地域エネルギー会社の設立や電源開発等の調査・検討を行い、「とっとり市民電力」の誕生に繋がった。電力小売の全面自由化に向け、とっとり市民電力はエネルギーの地産地消による地域経済の活性化を目指す。

鳥取ガスグループでは、とっとり市民電力を電力小売事業のコア事業者と位置付け、同グループの鳥取ガス並びに鳥取ガス産業の顧客向けにも順次電力小売事業の展開を検討している。

一方、伊藤忠エネクスは、とっとり市民電力が展開する電力事業に対し、今まで培ってきた発電・需給・販売の一貫した機能・ノウハウ及び改正電気事業法対応の新システムを提供し、安定的な電力需給管理・電力供給を実現するためのサポート業務を担う。

また、伊藤忠エネクスはバランシンググループ(※1)形成を事業戦略の一環として展開しており、今後は自治体・異業種事業者様向けに同様の小売電気事業支援サービス提供を拡大していく。尚、上記システムは、エヌ・ティ・ティ・データをシステムパートナーとして採用し、小売電気事業に必要なシステム機能を提供する。


※1 バランシンググループ
複数の小売電気事業者間で形成したグループの代表者(この場合伊藤忠エネクス)が、グループ全体で電力の需要と供給のバランスを調整することにより、同時同量制度(※2)におけるインバランスリスクを低減させる仕組み

※2 同時同量制度
電力の需給を絶えず一致させておく同時同量を、30分単位で合わせていくルール。30分単位で需給ギャップが発生した時は、一般電気事業者にインバランス料金と呼ばれるペナルティを支払う必要がある

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識