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2015年11月26日

【知 識】三越伊勢丹ホールディングスと凸版印刷 「マルチランゲージセンター」構築


三越伊勢丹ホールディングスと凸版印刷は、三越伊勢丹グループの多言語検索と翻訳を一元化し情報発信をよりスムーズに行える「マルチランゲージセンター」を共同で構築。訪日観光客向けサービスの向上をめざし、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店にて2015年12月より運用を開始、全国に順次拡大を図る。なお対応言語は、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語の4言語からスタートし、今後他の言語にも拡大を検討していく。

昨今、生活者の多様化や訪日外国人数の増加など、流通・百貨店業界では多様な顧客に対し、的確な情報をいかに伝えるかということが課題となっている。

三越伊勢丹ホールディングスでは企業メッセージ「this is japan.」を掲げ、世界中の顧客に商品から販売サービスにいたるまで、日本の良さを提案している。その一環で日本らしいおもてなしを提供するため、グループ各社の店舗や宣伝、広告、Webなどで多言語での情報発信をする機会が急増している。しかしながら、翻訳などの対応は各部署で個別に行なっているため、「外国語表記の統一が不十分」、「フロアや催し物の名称が顧客に伝わりにくい」など、多くの課題が存在した。

一方、凸版印刷では、このような企業の多言語化課題に対応するため、情報通信研究機構(以下NICT)との共同研究の成果に基づき開発した、翻訳品質を大幅に向上させる翻訳支援システム「SupporTra(サポートラ)」(※)をベースに多言語化周辺の各種サービスを提供してきた。

これらの背景をふまえ、三越伊勢丹ホールディングスと凸版印刷は、訪日観光客向けサービスの向上を目指し、「SupporTra」システムを活用した、「マルチランゲージセンター」を共同で構築。三越伊勢丹ホールディングスで使用する外国語表記をクラウド上で一元管理する。

「マルチランゲージセンター」では「SupporTra」システムを中核に、三越伊勢丹グループ全体の翻訳資産を「多言語データベース」で一元的に品質管理し、各部門担当者が、訪日したお客様への情報発信をしやすくするためのクラウド環境を構築した。これにより、最適な外国語表記の検索・新規翻訳依頼などを手軽に行なえるようになる。

三越伊勢丹ホールディングスは、今後、訪日観光客向けサービスの向上を目指し、情報発信や販売などあらゆる事業活動において「マルチランゲージセンター」を活用できるよう、随時整備を進めていく。凸版印刷は培ったノウハウを活用し「多言語の表記統一・管理業務サポートサービス」を展開するとともに、サービスの拡充を図り、企業の様々な多言語対応のサポートを目指す。

※ 「SupporTra(サポートラ)」
凸版印刷とNICTによる共同研究の成果に基づくサービスで、クラウド上でワークフローを構築し翻訳したテキストをデータベース化することで翻訳品質の向上と業務の効率化を実現する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識