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2015年09月25日

【流 通】凸版印刷 国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作


凸版印刷は、非接触リーダライタ(※1)からの給電のみで表示書き換えが可能な電子ペーパー表示機の小型化技術を確立し、国内最小(2015年8月現在、凸版印刷 調べ)のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作した。

この試作品は、ドットマトリクス型(※2)の1.44インチ電子ペーパーディスプレイを搭載しながら、バッテリーレスでの表示書き換えを可能にした電子ペーパー表示機で、非接触リーダライタからの無線給電による表示書き換えが可能なうえ、表示部には電子ペーパーを用いているため、一度表示した内容をバッテリーレスでそのまま保持できる。このたび、凸版印刷は、従来培ってきたRFIDの開発・製造技術により、受電・通信回路を小型化する技術を確立し、国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作した。

企業における物流や物品管理の業務において、紙やバーコードを用いた管理手法が一般的でしたが、業務負荷の軽減や消耗品の削減などの観点から、バッテリーレスでありながら、表示書き換えが可能な電子ペーパー表示機に対する需要が今後さらに高まると予想されている。

従来、電子ペーパーを使った表示機は、カードサイズ程度の大きさが多く採用されていすが、管理対象物によっては、取り付けられる場所が限定されることもあり、より小さな表示機の開発が求められていた。しかし、単に受電・通信用アンテナのサイズを小さくするだけでは、受電効率が低下してしまうため、その解決手法が求められていた。凸版印刷は今回、従来培ってきたRFIDの開発・製造技術により、受電・通信回路の小型化技術を確立し、国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機の試作に成功した。

凸版印刷は、今後もさらなる小型化や各種サイズの製品化などに取り組むとともに、資産管理の他、工程管理や状態管理などの用途での利用を想定し、製品開発をすすめるとしている。


※1 リーダライタ
通信方式に対応するすべてのリーダライタで動作を保証するものではない。動作については事前の検証が必要

※2 ドットマトリクス型
テレビや携帯電話の画面にも採用されている一般的な文字・記号・画像の表現形式で、点(ドット)の2次元配列によりパターンを表示する

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 流通