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2015年09月18日

【環 境】ダイキン工業 次世代冷媒を使った空調機特許を世界に無償開放


ダイキン工業は、次世代冷媒「HFC−32」を使用した空調機の製造・販売に関する特許を、既に開放していた新興国に加え、先進国を含む全世界を対象に世界に無償で開放した。

HFC−32は、フロンのようにオゾン層を破壊することがないうえ、安価で容易に再生が可能となる。エネルギー効率に優れ、機器使用の際のエネルギーに起因する温室効果ガスが抑制でき、温暖化係数は、一般的な代替フロンの「R−410A」と比べて3分の1になる。 

今後も増加が予想されるR−410AをすべてHFC−32に置き換えると、平成42(2030)年の代替フロンによる温暖化の影響をCO2換算で最大24%削減できるという。

近年、気候変動問題への対応で、温暖化係数が低い冷媒への転換が急がれ、欧州で平成26(2014)年に冷媒の総量規制が法制化された。米国でも規制改訂の動きが進んでおり、日本では平成27(2015)年4月にフロン排出抑制法が施行された。こうした状況から、同社は特許の無償開放を決め、HFC−32を使用した空調機の普及による市場の成長・拡大と温暖化の抑制を図る。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:20| 企業の取り組み 【機関別】