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2015年08月31日

【流 通】成田・関空で「音のユニバーサルデザイン化」を目指す実証実験


ヤマハは、成田国際空港と新関西国際空港と協働して、ヤマハが開発した「おもてなしガイド」を活用した「音のユニバーサルデザイン化」に関する実証実験を「成田国際空港×ヤマハSound UD化プロジェクト」、「関西国際空港×ヤマハSound UD化プロジェクト」としてそれぞれ2015年9月1日から同12月15日までの約3ヶ月間にわたり実施する。

近年、わが国では訪日外国人数が増加しており、2年連続で過去最高(日本政府観光局 「訪日外客数の動向」より)を更新している。成田国際空港では、国際線の外国人旅客人数が、東南アジアの訪日ビザ緩和や円安の効果に加え、中華圏からの旅行客の増加によって、2014年度に初めて1,000万人を突破し過去最高となった。また、航空機発着回数も国内線、国外線をあわせ22万8220回を突破し、開港以来最高を記録した。

一方、関西国際空港では、アジアを中心にLCC・FSC両方で増便が相次ぎ、2014年度の外国人旅客数は過去最高の699万人となり、年度として初めて日本人旅客数を上回るなど、外国人の利用者が急増しています。また、航空機発着回数も過去最高の14万5千回となった。

こうした動向を受け、各空港は、ヤマハの「おもてなしガイド」を導入することで、日本語のわからない外国人のみならず、音声を聴き取りづらい高齢者、聴覚障がい者の利用者にもやさしい空港内アナウンスの実現に向けた実証実験を行う。実証実験の期間中、各空港の利用者は、空港内で対象となるアナウンスが流れている時に「おもてなしガイド」アプリを利用することで、インターネットなどに接続することなく、アナウンスの内容を手元のスマートフォンで日本語を含む各対応言語の文字でリアルタイムに確認することができるようになる。実証実験の期間中は、対象となるアナウンスと空港内での放送エリアの拡大を図っていく。

また、実験期間中には、航空会社の協力を得て、自動放送だけではなく、係員が肉声で実施しているアナウンスの内容を多言語化された文字情報として提供する実験も予定している。なお、空港の放送設備を利用した実証実験は今回が世界で初めて。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 07:35| 流通