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2015年08月06日

【知 識】協和キリン富士フイルムバイオロジクス 英社とバイオシミラー医薬品の開発・販売で提携


協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、現在開発中の抗VEGF(※1)ヒト化モノクローナル抗体製剤「ベバシズマブ」のバイオシミラー医薬品(開発番号:「FKB238」)の開発・販売で英国AstraZeneca plc(CEO:パスカル・ソリオ、以下 アストラゼネカ社)と提携し、両社折半出資による合弁会社を設立する契約を締結した。

「FKB238」は、大腸がんや非小細胞肺がん(※2)などに高い治療効果を持つ抗VEGFヒト化モノクローナル抗体製剤「ベバシズマブ」のバイオシミラー医薬品です。協和キリン富士フイルムバイオロジクスが、2014年11月より、欧州で第I相臨床試験を開始している。

今回設立する合弁会社は、協和キリン富士フイルムバイオロジクスがこれまで行ってきた「FKB238」の非臨床および臨床などの開発データをもとに、アストラゼネカ社が持つがん領域での開発と販売に関するノウハウを活かして、「FKB238」の世界的な開発と販売に向けた取り組みを加速させる。尚、協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、「FKB238」に関する権利を新会社に移行させ、その対価として一時金4,500万ドルを受け取る。

※1 VEGF
Vascular Endothelial Growth Factorの略。血管内皮増殖因子と呼ばれ、血管内皮細胞を増殖させ血管の形成を促す糖たんぱく質のこと

※2 肺がんは、小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2種類に大きく分類することができ、肺がんのうち約85%が非小細胞肺がんとされている。非小細胞肺がんは、扁平上皮がん、腺がん、大細胞がんなどにより構成される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:02| 知識