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2015年07月17日

【環 境】ダイキン工業、管水路用マイクロ水力発電システムの実証運転を福島県相馬市にて開始


ダイキン工業は、平成27(2015)年7月30日より福島県相馬市にある大野台浄水場にて、上水道の水流エネルギーを利用して発電する管水路用マイクロ水力発電システムの本格実証運転を開始すると発表した。同システムは、環境省が実施する「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されたものである。同浄水場では、最大発電電力が75キロワットと22キロワットの発電システムを導入し実証実験を行う。

東日本大震災以降、新たな電力源の確保が課題とされる中で、年間発電量の多い小水力発電は、安定的に発電できる効率的な再生可能エネルギーとして注目されているが、特に小さな水力を利用する100キロワット以下のマイクロ水力発電においては、発電規模に対する導入コストが高く、機器も大型のため設置場所が限定されるなどの課題があった。

ダイキン工業は、空調・油圧機器の省エネ商品開発で培ってきた技術を応用することで、小型で低コストの縦型管水路用マイクロ水力発電システムを開発した。これは、従来の横型マイクロ水力発電システムに対し、設置面積、導入コストの面でも大幅に削減できるものである。

同システムは、電力消費量の多い上水道施設や、水を多く消費する工場への導入が想定されており、富山県南砺市の実証実験で順調に稼働している最大発電電力22キロワットの発電システムと、今回新たに福島県相馬市で実証実験を開始する最大発電電力75キロワットの発電システムを組み合わせることで、設置場所の水力に応じた導入が可能となる。
同社は、同実証実験にて得たノウハウをもとに全国への普及を推進し、CO2の削減に貢献するとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 企業の取り組み 【機関別】