<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2015年07月07日

【物 流】国交省 運転者教育の強化について公表


平成27(2015)年6月26日、国土交通省は「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会報告書」を公表した。これは、同省が平成21(2009)年に策定した「事業用自動車総合安全プラン2009」に重点施策として追加した「運転者教育の強化」について検討し、報告書としてまとめたもの。この中では初任運転者に対する指導の改正案がまとめられた。

初任運転者に対する指導については、「貨物の正しい積載方法」や「過積載の危険性」など、禁止・遵守事項を実際に実行する手法や注意事項等についての指導が全運転者に対して行う指導(一般的な指導及び監督)には規定されているが、初任運転者に対する指導では規定されていない点を指摘した。加えて、貨物の積載等は貨物自動車特有の問題で、貨物自動車を初めて運行する運転者には原則乗務前に指導すべきだとした。また、貨物自動車運送事業では多種多様な貨物自動車の使用や、貨物の積込・積付など特有の作業があること等から、初任運転者に対して実技指導を実施し技能を取得させる必要があるとした。

初任運転者に対する講習時間については、現状の指導・監督の指針において、「初任運転者に対する指導」では6時間以上実施するように定められている。今後、今次改正内容を踏まえ、どの程度の実施時間とするか検討を行う。

これらを踏まえ、指導・監督の指針における「初任運転者に対する指導」について次のように改正した。

1.「一般的な指導及び監督」の内容と準ずるものとする
2.座学の実施時間については、今回の改正内容を踏まえた上で、今後どの程度の実施時間とするか検討を行う
3.実車を用いた実技を義務付ける
(実際に使用するトラックを運転させ、安全な運転方法を添乗等により指導するとともに、貨物の積込・積付方法に関する指導について実車を用いた実技を行い、これらの技能を取得させる)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連