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2015年07月07日

【流 通】オリンパス 内視鏡下手術の時間短縮などに貢献マルチデブリッター発売


オリンパスは、耳鼻咽喉科領域などでの内視鏡下手術に使われるデブリッターの新製品としてマルチデブリッター「DIEGO ELITE」を、2015年7月初旬から国内で発売する。

デブリッターとは耳鼻咽喉科領域における鼻副鼻腔粘膜や鼻骨など、生体組織の切除・吸引・切削に使われる。組織を分割するブレード、ハンドピース、本体(コンソール)、吸引機、送水吸引チューブなどで構成される。代表的な手術として内視鏡下副鼻腔手術(Endoscopic Sinus Surgery:以下ESS)があり、この手術では鼻の穴から内視鏡を挿入し、モニター画面を見ながら鼻内手術を行う。例えば慢性的な副鼻腔炎(通称:蓄膿症)などの治療が行われている。

患者への負担が少ない内視鏡外科手術は、さまざまな手術に適応が拡大してきた。ESS(内視鏡下副鼻腔手術)もその一つで、粘膜や組織を削るブレードや、骨を削るドリルなどのパワーインスツルメントを用いたESSは1990年代から行われている。ESSにおいて、デブリッターは手術効率向上・出血量低減・時間短縮というメリットがあり、日常的に使われている。しかし、薄い骨片を含む粘膜組織を分割しながら吸引していくため、機器に組織が詰まり易く、そのたびに手術が中断されることが課題となっていた。DIEGO ELITEでは、その課題に対応するための機能が搭載された。耳鼻科はオリンパスが成長分野として注力している外科領域の一つであり、今後も患者の負担の軽減に貢献できる製品開発を行う。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通