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2015年07月02日

【物 流】第4回物流小委員会・第2回物流サービス小委員会が合同会議を開催


平成27(2015)年6月26日、第4回物流小委員会・第2回物流サービス小委員会が合同会議を開催した。これは今後の物流政策の基本的な方向性等について審議しているもので、今回は都市内物流の効率化について関係者からヒアリングが行われた。

吉祥寺活性化協議会は武蔵野市の吉祥寺駅周辺の物流について発表した。同駅周辺は回遊性が高い点が魅力だが、路上での荷さばき作業が常態化したことで回遊性が阻害されていた。そこで同会は平成20(2008)年に吉祥寺方式物流対策委員会を設置し、荷さばき活動の必要性やルール徹底を車両運転手へPR、運送会社とともに共同集配送事業の実施などに取り組んだ。これらの活動により、商店街の中から荷さばきを行う車両が少なくなり、回遊性の高い歩行空間を確保できたという。

エックス都市研究所は東京駅周辺の大丸有地区・神田地区等で取り組むグリーン物流について紹介した。同研究所は平成24(2012)年度に「大丸有・神田地区等低温貨物共同輸配送事業」を実施し、輸送対象を食品に絞り、設置した各共同輸配送受付センターから既存の配送ルート・配送車輌を活用するなどした。平成22(2010)年9月30日から開始した共同輸配送実証運行では大幅なCO2削減に成功した。

佐川急便は東京ミッドタウンでの館内物流について説明した。同館内では、物流業務を受託した宅配会社は宅配便貨物のみを集約すれば目的を果たせるが、館内物流の一部しか管理されておらず、運営費用が賄えていない点や、物量や車両数の波動に対応できる運営体制が施設側に整っていない点が問題となっている。そこで、人・車・物(施設)・情報を一元管理し、施設の物流保安・保全・効率の向上を図った。結果、利用者の要望に沿った運用・業務制度の維持向上が可能となった、セービスの利便性が向上したことで受益者からコスト負担への理解が得られるなどの改善が見られた。

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投稿者:gotsuat 10:55| 国土交通省、運輸局の取り組み 【機関別】