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2015年06月30日

【物 流】国交省 第3回物流小委員会・第2回物流サービス小委員会が合同会議を開催


平成27(2015)年6月19日、第3回物流小委員会と第2回物流サービス小委員会は合同会議を開催した。これは今後の物流政策の基本的な方向性等について審議を進めているもので、今回は広域物流の高度化・効率化、物流施設の機能強化等を中心に関係者からのヒアリングを実施した。

日本貨物鉄道(JR貨物)からは構造的な長距離ドライバー不足などを理由にモーダルシフト化が進んでいることや、東京貨物ターミナル駅用地の高度利用化によって物流施設をマルチテナント型にする取組を紹介した。また、貨物駅と港湾の結束を強化することで陸海一体の物流システムづくりの検討を進めていることも明らかにした。

埼玉県からはコンテナラウンドユース推進の取組について発表があった。同県では国際海上コンテナ物流において京浜港の物流量がこの5年間で7割増となる一方、京浜港と企業間で輸送する際に往復のどちらかはコンテナが空の状態で非効率となっている。そこで同県は平成26(2014)年10月21日に「埼玉県コンテナラウンドユース推進協議会」を設立するなど、コンテナラウンドユースを薦める取り組みを行っている。平成27(2015)年度のラウンドユース社会実験の途中経過では、コンテナの移動距離が31.5%減少、輸送コストが20%減少、輸送時間が42.7%減少となり、効果が見られた。同年1月20日からはコンテナマッチング支援システムも試行している。

この他、大和ハウスからは物流施設について、日本通運からはコンテナマッチングセンターの取り組みについて、パナソニックからは商用車の運行管理支援システムについて説明が行われた。

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投稿者:gotsuat 10:42| 行政関連