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2015年06月08日

【知 識】JFAと帝人 サッカーを通じたグローバル人財の育成に向けて協業


日本サッカー協会(以下「JFA」)と帝人は、帝人が保有する教育研修施設を活用することにより、協働人財育成拠点を創設することで合意した。

JFAは、「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」ことを理念としており、サッカーをはじめとするスポーツの普及、強化、育成に向けた活動を展開している。具体的な取り組みとしては、選手の育成を目的とした「JFAアカデミー」の運営や、指導者・審判の養成、サッカードクターの講習会・研修会などを実施している。こうした中、JFAは2006年4月に「JFAアカデミー福島」を開校し、中学・高校の6年間にわたる寮生活、および教育やサッカーのトレーニングなどを通じて人財育成に取り組んできたが、東日本大震災の影響で一時的避難を余儀なくされ、現在は代替地で活動しながら、機能復旧を目指すとともに、新たな人財育成拠点を模索していた。

一方、帝人は「クォリティ・オブ・ライフの向上」「社会と共に成長します」「社員と共に成長します」を企業理念としており、人や社会に貢献するグローバル人財の育成に注力している。1972年には富士山を望む静岡県裾野市に「富士教育研修所」を開設し、世界に通じる人財育成拠点として、社内活用に留まらず、広く社会に開かれた研修施設として運営している。また、1991年から開始した「全国高校サッカー選手権大会」の協賛をはじめ、松山事業所の従業員有志による「帝人サッカースクール」の運営、東南アジアでサッカークリニックを開催する「JDFA」への協賛など、サッカーを通じた人財育成にも力を注いでいる。

そのJFAと帝人が、高校サッカーを通じた関わりによって結びつき、JFAの抱えるニーズ、帝人が保有する教育研修施設、および両者が有するノウハウなどを融合することにより、このたび双方が目指す新たな人財育成拠点を協働で創設する。

今回の合意に基づき、帝人が保有する「富士教育研修所」を改修し、施設内にJFA専用スペースを設置するとともに、国際規格に準拠した人工芝サッカーグラウンドを造成する。これに伴い、施設の名称を「帝人アカデミー富士」と改称する。JFAは、「JFAアカデミー福島」女子事業を「帝人アカデミー富士」内に移設し、日常生活、教育、およびサッカーのトレーニングなどを通じた人財育成拠点とする。その他、JFAは、選手、指導者をはじめとする強化、育成、普及、交流などの事業にも「帝人アカデミー富士」を活用する。

今後、JFAと帝人は、「帝人アカデミー富士」を「JFAアカデミー福島」女子事業に活用するのを皮切りに、トレセンなどの選手育成、指導者ライセンス取得講習会やリフレッシュ講習会、指導者や審判のインストラクター研修会などの育成・養成事業や、講習会・研修会などにも活用する。また、両者のネットワークを活用して誘致活動も行い、一般のサッカーチームの合宿や、企業・団体の研修などを通じた人財育成にも貢献する。将来的には、海外チームの合宿の受け入れや、アジア各国とのサッカー交流拠点、さらに各種実技映像の撮影場所としても活用を図っていく。

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投稿者:gotsuat 09:40| 知識