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2015年06月04日

【流 通】サカタのタネ カンパニュラ新品種のセル苗を生産者向けに発売


サカタのタネは、開花に低温がいらず、草丈が低いカンパニュラのメジューム系新品種『アピール』シリーズを開発し、セル苗を生産者向けに発売する。特に鉢物やポット苗での利用に向いている。同シリーズのラインアップは、淡い桃色の『アピール ライトピンク』と濃い青色の『同 ディープブルー』の計2品種(2色)。

カンパニュラの多くは、春に播種した株が冬場の低温と長日条件にあうことで花芽分化し、翌年の春に開花する二年草だが、『アピール』シリーズは、低温にあたらなくても長日条件だけで開花する特徴がある。また、花型はベル状で花径は約4cmとかわいらしく、草丈は20cm〜40cmと非常にコンパクトなので、これまでのカンパニュラでは難しかった冬から春にかけての鉢物やポット苗での仕立てが可能となり、カンパニュラの可能性を大きく広げられる。従来、鉢物やポット苗として出荷する場合は、低温にあてるなど長い栽培期間が必要なことや、わい化剤の使用により生産コストがかかってしまうものだが、この『アピール』シリーズの開発により、栽培期間の短縮化や生産コスト削減につながる。また、短日期でも電照処理により開花をコントロールできるため、出荷の安定化を図れる。これにより、現在花業界で力を入れているフラワーバレンタインの利用をはじめ、ホワイトデーや母の日などの鉢物、寄せ植えの材料等としても活用方法が大きく拡大し、今後の需要拡大が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:59| 流通