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2015年05月29日

【物 流】国交省 モーダルシフト促進における諸課題の検討会の詳細について公表


平成27年5月15日、国土交通省(国交省)は同年4月13日に行われた「モーダルシフト促進のための貨物鉄道の輸送障害時の代替輸送に係る諸課題に関する検討会」の詳細を公表した。

検討会では、荷主企業、鉄道利用運送事業者、JR貨物および国交省により代替輸送への対応と課題について議論された。事業者は、昨年10月に発生した土砂崩れによる運休の例を用いて、実際に行った対応を紹介した。またその経験から輸送障害への対応として、荷主を含めた最小限の影響にとどめるための仕組みづくり、船舶など輸送手段の多様化の有効性を主張した。

また、代替輸送の諸課題の整理も行われた。JR貨物側の課題として迂回列車の増発・ルートの多重化や途中駅での荷降ろし体制の構築が挙げられた。運送事業者には途中駅での荷降ろし体制、荷主側には輸送障害を想定した体制の構築がそれぞれ課題とされた。更に、関係者の連携(鉄道施設管理者、自治体、土地所有者、関係機関等)も必要とされている。

検討会の最後には意見交換が行われた。主な発言として、迂回ルートの整備に対する国による補助の必要性が指摘された。また、平成26年10月の大規模輸送障害について、事故の発生箇所は以前から危険箇所として認知されており、その他の場所にも危険箇所は存在する。それらの情報共有と、障害発生時の対応を整理して共通認識を持つ必要があるとの意見も出た。

JR貨物は、「課題・対策は理解したので、次回は検討状況を報告する」とした。

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投稿者:gotsuat 09:50| 行政関連