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2015年05月21日

【知 識】デジタルアーツとUBIC 人工知能を用いた情報漏洩対策ソリューションの提供


デジタルアーツとUBICは、UBICの人工知能応用技術であるPredictive Coding(プレディクティブ・コーディング)およびその関連技術と、デジタルアーツの企業・官公庁向けの情報漏洩対策製品とを連携させることで、Eメールの内容分析から未来の情報漏洩の危険性を察知し、未然に阻止する新たな情報漏洩対策ソリューションを2015年夏に提供する。

近年、内部犯行の機密情報の持ち出しによる社外への情報漏洩が多発しており、流出した情報が競合他社の手に渡ってしまって自社製品の優位性が損われたり、顧客データの漏洩が明るみになったことで社会的信用が失われるなど、企業経営の根幹を揺るがす問題として認識されるようになってきた。しかしながら、現状では、悪意を持って機密情報を持ち出す可能性のある従業員のメール上の行動監視や端末の持ち出し規制を行うだけでは、情報の持ち出し行為自体を未然に防ぐことができない。

両社の提携によって実現する情報漏洩対策ソリューションは、UBICが提供するEメール自動監査システム「Lit i View EMAIL AUDITOR(リット・アイ・ビュー イーメール・オーディター)」とデジタルアーツのメールセキュリティ「m−FILTER」を連携させることで、UBICの行動情報科学を応用した人工知能がメール分析から行動パターンを類推することにより、情報漏洩の可能性のある対象者を推測することができ、機密情報漏洩の対策を事前に講じることが可能となる。昨今、人工知能の実用化が進み始めているが、情報セキュリティ製品に応用する例は過去になかったことから、このソリューションは両社の強みを生かした画期的な取り組みであり、今後、新規顧客の開拓を積極的に進める。

また、このソリューションにより、早期の段階で機密情報の流出のリスクを予知し、情報漏洩の防止対策を打つことができることから、特に社員数の多い大企業や海外展開を積極的に行う企業が抱える情報流出の画期的な対策として利用することが可能になる。

デジタルアーツとUBICは、今回の提携を皮切りに、内部からの情報漏洩を未然に防止するソリューションの開発を今後も進め、メールだけでなくWebセキュリティの「i−FILTER」への展開も予定している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:54| 知識