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2015年05月21日

【環 境】大日本印刷、バイオマスプラスチックを使った電子レンジ用包装材を開発


大日本印刷は、植物由来の原料で製造した「DNPバイオマスプラスチック包材 バイオマテックR」シリーズのフィルムを使用した「DNP電子レンジ包材」を開発。業界初の植物由来原料による環境対応電子レンジ用包装材として、平成27(2015)年5月に販売を開始する。

バイオマスプラスチックを一部に使用した「DNP電子レンジ包材」は、表層にバイオマス度(※)20%の「バイオマテック PETフィルム」を使用し、内層に今回新たに開発した「バイオマテック 低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム」を使用している。

今回、インキや接着剤を除くすべてのフィルム層に植物由来の材料を用いることにより、容器全体で最大約60%のバイオマス度を達成した。製品のライフサイクル全体で環境負荷の低減効果を定量的に評価するLCA(Life Cycle Assessment)で、石油由来のフィルムを使用した従来品と製品1個あたりのライフサイクルでのCO2排出量を比較すると、最大で約14%削減となることが判明。

また、水蒸気や酸素を防ぐバリア性が必要な食品に対しては、「DNPバイオマスプラスチック包材 バイオマテック IB-PET」フィルムを使用するなど、内容物や充填機の適正などに応じて仕様設計を行える。ピロー袋の形状に加工したものやフィルムのロール状での提供が可能となる。

※バイオマス度
使用する原料全体の乾燥重量の中で、植物由来のバイオマス原料の乾燥重量が占める割合

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:48| 企業の取り組み 【機関別】