<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2015年05月13日

【物 流】国交省、自動車の保守修理の実施を促す


平成27(2015)年4月30日、国土交通省(以下、国交省)は、自動車製作者等が提供する点検及び整備に関する情報に基づく確実な自動車の保守管理の実施を促した。

その背景として、トレーラの多くの使用者が、定期交換部品であるスプリングチャンバについて交換期限を超えて使用していた為、ブレーキ系統のエア漏れによる駐車ブレーキが作動し、ブレーキの引き摺りを生じたことが原因で起きた車両火災事故が、過去5年間で57件発生していることが問題となっている。

自動車の定期交換部品は、自動車製作者等が道路運送車両法(以下、車両法)第57条の2の規定に基づいて、通常の点検ではその後の安全性を確保する期間を予想しにくい部品等について、その品目及び標準的な交換時期を明示し、自動車使用者に対し一定の期間ごとに交換することを推奨しているものである。
また、自動車使用者は、車両法第47条の規定に基づいて、自動車製作者等が提供する定期交換部品を含む点検及び整備に関する技術上の情報等を参考とし、自動車の使用の状況、自動車の構造・装置に応じた所要の点検及び整備を行う義務がある。

このような車両法に基づき、自動車の検及び整備を行う必要があるにも関わらず、定期交換部品を自動車製作者等が期間を超えて使用することで、重大な事故に繋がる恐れがあることから、上記の大型トレーラのブレーキチャンバ等の定期交換部品を推奨の期間ごとに交換し、確実な保守管理をする必要がある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 行政関連