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2015年03月27日

【環 境】三菱化学、植物由来の新規ポリオールを開発


三菱化学は、世界で初めて植物由来の新規ポリオールを開発し、平成27(2015)年4月から全世界で本格的な市場開発と販売を開始する。このポリオールはカーボネートジオールという高機能ポリオールの一種で、同社独自の製造技術を用いて生産し、既存の製品と全く異なる組成を有する新製品である。

カーボネートジオールは、主にウレタン樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂などの原料として使用される。その優れた耐久性から、シートの人工・合成皮革やインパネなどの自動車内装材料、自動車外装塗料、スマートフォン・パソコンなどの電子機器向けの樹脂コーティング剤に多く用いられ、最近では環境に優しい水系ウレタン樹脂の原料としても需要が拡大している。

三菱化学は、再生可能な植物由来の原料から独自の技術を用いて新たなカーボネートジオールを製造することで、既存の製品では発現が困難であった、優れた機械強度、低温柔軟性、耐薬品性、耐摩耗性、高硬度等の特性を持つ新製品の開発に成功した。同社は、新製品について、現在年間千トン程度の生産能力を保有し、顧客のニーズに合わせ、随時増強していく計画である。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 企業の取り組み 【機関別】