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2015年03月20日

【物 流】物流連 東京五輪開催に伴う大規模施設対策等小委員会を開催


平成27(2015)年3月11日、日本物流団体連合会(物流連)は第3回目となる、オリンピック・パラリンピックに伴う大規模施設対策等小委員会を開催した。

まず最近の先進事例として、大手町・丸の内・有楽町の3地域で実施している駐車場整備の取り組みについて説明があった。同地域では、大型ビルの駐車場を条例の基準通りではなく、推計した需要に基づき乗用車用のスペースの圧縮と貨物車両用のスペースの拡大を行うといった駐車場設置ルールを地域独自で作り、貨物車両での荷役作業が効率化し、建物の円滑な運営や、地域交通の環境改善へ取り組んでいることが紹介された。

次に、大規模施設を建設する上での手順の事例が説明された。建物の建築工程での物流関連の協議事項や、建築関係者の指摘する物流の懸念事項が紹介され、建物内の円滑な物流のためには、物流事業とデベロッパーやビルの管理会社などの建築関係者が、設計段階から協力しつつ問題解決に当たることの必要性があることが示された。

その後、建物への搬出入の際に生じる問題点(建物の高さ制限により車両の通行に支障があり積替えが必要となること、貨物用エレベーターが無いか不足していることから長い手待ち時間が発生することなど)や、問題点解決により得られる効果と意義、中間報告のとりまとめなどについて意見交換が行われた。中間報告は年度内にまとめる予定で、新年度は建物の適切な物流動線等に関して基準数値を明確化することなどについて検討を行うとした。更に、オリンピックの関連工事や開催に伴う道路の渋滞に関して情報収集や意見交換などを行っていくとされた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:42| 物流事業者