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2015年02月17日

【物 流】国交省 第9回「トラック輸送適正取引推進パートナーシップ会議」を開催


平成27(2015)年2月9日、国土交通省は第9回目となる「トラック輸送適正取引推進パートナーシップ会議」を開催した。

会議中、トラック事業者の運送契約の書面化推進について話し合われた。国交省は、契約書が締結されていないことで発生している多くの問題(代金減額、買いたたき、支払遅延等)がトラック運送業にあり、不適正取引がまだ根強く存在していることを指摘し、運送取引契約の内容を書面化することが極めて重要だとした。また、「適正な取引の確保及び輸送の安全を阻害する行為等を改善するための手段が書面化であることを意識する必要がある」として書面化することの意義を示した。

また、会議では同省が平成26(2014)年11月〜平成27(2015)年1月までに行った、トラック事業者向けの書面化に関するアンケートの結果概要が公表された。適正取引及び安全運行確保への取り組みについて、「理解している」と回答したのは全体の約55%だったが、保有車両が20台以下の事業者では47%と半数を切った。また、スポット輸送においてはガイドラインを知る前は約26%しか書面化を実施しておらず、継続取引に比べてかなり低いことも明らかになった。書面化の必要性を感じたのは約72%で、書面化によって改善されたことには「収受する運賃が明確になった」「附帯業務内容が明確になった」などが挙げられた。書面化の更なる推進のために必要なこととしては、「定期的なガイドラインセミナーの開催」「荷主の理解と力関係の改善」のような行政等からの指導や働きかけに加えて、「運送事業法による真荷主・元請に対する厳しい取り締まり」「事業者の自覚とレベルアップ」等の声があった。

国交省はアンケートの結果を踏まえ、書面化推進セミナーの開催やホームページ・機関紙等での広報、発荷主・着荷主・トラック事業者によるモデル事業による課題・改善点の検証を行い、書面化の普及・定着を加速させるとしている。

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投稿者:gotsuat 09:42| 行政関連