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2015年02月17日

【流 通】カネカ 世界で初めて 半生菓子のソフトさを持続させる機能性油脂を発売


カネカは、パウンドケーキやバウムクーヘンのような半生菓子のソフトさを持続させる菓子専用機能性油脂(製品名 イニシャル)を、2015年3月1日より発売する。イニシャルは、新規酵素とカネカの油脂改質技術を結集することで、半生菓子の焼きたてのおいしさを長期にわたって維持することを可能にした、世界で初めての機能性油脂である。

半生菓子など、でんぷんを主原料にした食品は、時間の経過とともに硬くてパサパサの食感へと変化してしまう。この変化は、焼成直後は水と結びついていたでんぷんが、徐々に水分を失って再結晶化する「老化」によって起こる。この老化現象を防ぐことは、でんぷんを主原料にした食品における長年の課題であった。カネカはパン類における老化防止は、酵素利用技術で可能としてきた。しかし、でんぷんの構成成分である糖分が多い菓子生地では、酵素が働きにくいため、おいしさを保ちながら老化現象を防ぐことが困難とされていた。カネカは2000年よりこの課題に取り組み、酵素と油脂に注目して研究を重ね、世界で初めて糖分を多く含む菓子、特に半生菓子の老化を防ぐ機能性油脂「イニシャル」の開発に成功した。マーガリンタイプの「イニシャルMA」と流動状ショートニングタイプの「イニシャルSH」をラインナップする。

菓子市場は、コンビニエンス・ストアでのスイーツ市場の拡大に加え、2020年東京オリンピック開催に向けた観光需要が見込まれる。イニシャルを使用することで、半生菓子のアンチエージングを実現、すなわち食感や風味でより高いレベルの品質を提供することが可能となる。カネカは、拡大する菓子市場に向け同製品を販売することで、2015年度売上5億円を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:39| 流通