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2015年01月27日

【流 通】豊田通商が新品種を軸に国内産コメ事業に参入


豊田通商は、2015年から、新品種を軸に国内産コメ事業に参入する。コメ事業は、豊田通商が出資する水稲種子開発ベンチャー 水稲生産技術研究所(以下 水稲研)が権利を持つ新品種を用いて、契約栽培からコメの販売までを一貫して行う。

日本では、コメ生産者の減少や高齢化により、将来的なコメ生産の継続が危惧されている。また、消費構造の変化から、需要(ユーザーが求めるコメ)と供給(生産者が作るコメ)にミスマッチが生じており、その解消が必要となってきている。

こうした課題を踏まえ、本事業では、豊田通商が新品種の種子販売、契約栽培からコメの販売までを行い、生産者とユーザーそれぞれの顔が見えるバリューチェーンの構築を目指す。

豊田通商では、2012年から新品種の生産基盤の確立を目的に、各地の農協や農業生産法人などの協力の下試験栽培を行い、栽培方法の最適化を図ってきた。2014年には、17県・約100ヘクタール(ha)で栽培し、一定の増収を見込めるようになったことから2015年より順次商業栽培に切り替えていく。今後はさらに多くの生産者を募り、5年後には2,700haの作付け、約2万トンのコメの取り扱いを計画している。

新品種を用いるメリットのひとつは、多収性により生産コスト低減を可能にすることで、豊田通商は、こうした新品種のポテンシャルに加え、生産者とともにITの活用や農法の見直し、農業資材の最適化などに取り組むことで、政府の掲げる「日本再興戦略」にある生産コストの4割削減を目標に、生産者の経営安定化と所得向上を目指す。

また販売面では、豊田通商グループ内をはじめ、国内の中食・外食企業や一般消費者に対して、産地が見えるおいしいコメを提供していきます。将来的には海外への販売も視野に入れている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:49| 流通