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2014年12月12日

【物 流】全ト協 物流動向に関する実態調査(9・10月実績、11月見通し)を発表


平成26(2014)年12月4日、全日本トラック協会(全ト協)は「物流動向に関する実態調査(9・10月実績、11月見通し)」を発表した。同年11月10日〜25日に調査を行い、集まった352の回答を取りまとめた。

輸送量の動向について、前年同月比で「減少」「やや減少」と答えた事業者は、9月で32.4%、10月で33.6%であった。前月比で見ると、「減少」「やや減少」と答えたのは9月で21.0%、10月で29.0%であった。また、11月の見通しについて、「減少」「やや減少」と答えたのは26.5%、「横ばい」と答えたのは49.4%であった。また、前月比の9月実績では、増加傾向にあるという回答をしたのが31.2%と減少傾向を上回ったが、10月以降は減少傾向が増えており、全ト協は「輸送量の増加は一時的なものと思われる」とした。

車両の確保状況については、前月比で「非常に不足している」「やや不足している」と回答した事業者は9月で42.9%、10月で44.0%となった。また、11月の見通しは45.8%であり、車両不足が続く傾向が示されている。車両が確保できない場合の対応は、「利用運送事業者に委託する」「運送依頼を断っている」というものが多かった。

ドライバー不足については、輸送品・地域を問わず不足している事業者が約8割を占めた。また、年間を通して不足している事業者が過半数いる一方、繁忙期のみ不足している事業者も34.1%いた。ドライバー採用については、「縁故関係を中心に幅広く、募集を周知」の回答が51.6%であり、次いで「給与、賃金を引き上げて、ドライバーを募集」の回答が42.5%と、ドライバー不足の解消として給与水準を上げて募集している事業者もいることが示された。

運賃については、前年同月比で上昇したと答えた事業者は9月・10月ともに約30%であるが、前月比ではともに約15%と、運賃動向に顕著な変化は見られなかった。

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投稿者:gotsuat 09:43| 物流事業者